こんにちは、Yohです。
これまでのSuiは、最新技術を引っ提げた大物ルーキーとして認知され、盛り上がりました。
しかし、勢いというのはいつまでも続かないもの。
これからは、普及に向けて「結果」が求められる段階になっていくと考えられます。

クリプトの世界は流行り廃りが激しいから、上手くマーケティングできないと一瞬で消えちゃうよね。
そこで今回は、僕が今後のSuiで注目しているトピックを3つ厳選して紹介していきます。
アメリカにおける現物ETFの承認
1つ目が、アメリカにおける現物ETFの承認。
これが実現すると、SUIが金融商品として公知のものになり、機関投資家が参入してくるきっかけにつながるため、大きな資金流入が期待できます。



他の国ではなく「アメリカ」なのはなぜ?



結局アメリカが世界金融・経済の中心だからですね。
実際、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)は2024年にアメリカで現物ETFが承認されたことが一因となり、程度にこそ差はありますが、時価総額・価格を着実に伸ばしています。


引用:TradingView
現在のアメリカでは、暗号資産に対して積極的なトランプ大統領が就任したことで、現物ETFの可否を判断するSECも暗号資産に寛容なスタンスになってきています。
また、すでに21SharesやCanary Capitalといった企業がSUI現物ETFを申請中。
SUIの現物ETF誕生の可能性は十分にあると言えるでしょう。



21Sharesの申請に対する最終判断期限は2026年1月18日です。
個人的には、単に現物ETFができるだけではなく、アメリカ最大手の投資会社であるBlackRockが参入してくるかどうかもキーになると思っています。
アメリカがクリプトを推進していく方向にかじを切った以上、今後はあらゆる銘柄の現物ETFが生まれてくる可能性が高いです。
そうなった場合、銘柄間における明暗はどこで分かれるのか?
それが、BlackRockが現物ETFを申請するかどうかにかかっていると考えられます。
実際、BTCやETHの現物ETFの取引シェアは、現状BlackRock(IBTC, ETHA)がダントツです。


BlackRockが参入することで、金融商品としての箔がつくだけでなく、資金流入規模も相当なものになりうるので、時価総額はそれ以前の比ではなくなると考えられます。



ちなみにBlackRockは、申請した現物ETFの承認率が非常に高いことで知られています。
もしBlackRockが申請を出すようなことがあれば、現物ETFができるのは時間の問題だと言えるでしょう。
Web3ゲーム分野での普及
2つ目が、Web3ゲーム分野での普及。
Suiの特徴として挙げられる代表例に、オブジェクトモデルがあります。
これはデータを「オブジェクト」という単位で管理するというもので、これを用いると、例えばゲームでよく見られるようなデータ同士の所有関係(プレイヤーがキャラクターデータを所有 → そのキャラクターがアイテムデータを所有)をブロックチェーン上でも設計することができます。
つまり、Suiはゲームでの開発・利用を想定した作りになっているということです。
また、Suiはハード面にも力を入れており、2024年には世界初のWeb3ゲーム機「SuiPlay0x1」を発表しています。


引用:Sui Shakes Up Blockchain Industry at Basecamp 2024 | Sui Foundation
他にも事例はありますが、今挙げたものだけでも、クリプト×ゲームを普及させようとするSuiの本気度が伝わってきます。
ちなみに、2024年時点での世界におけるゲーム市場規模は約2210億ドル(33兆円)。


引用:BCG Japan
Web3ゲームはまだまだ新しい分野ですが、2025年8月現在のSUI時価総額が約130億ドルであることを踏まえると、この分野における主要チェーンになることは、将来的に相当なインパクトがあると考えられます。
個人的には、有名なゲームタイトルやIPが参入するかどうかが覇権を握れるかどうかのポイントになると考えています。
特に、日本にはマリオやポケモンといった世界的にも有名なゲーム・IPが数多くあるので、こうしたところがSuiでWeb3ゲームを展開すれば、話題性も相まって「Web3ゲームといえばSui」という構図が生まれやすいと思います。



国内企業がクリプト事業に参入しやすいよう、政府には一刻も早く法整備を進めてほしいところ。
ステーブルコイン市場でのシェア獲得
3つ目が、ステーブルコイン市場でのシェア獲得。
ステーブルコインとは、ドルや円といった法定通貨に価格が連動した暗号資産のこと。
通常の暗号資産と異なり、(法定通貨比で)価格が安定しているため、日常の決済にも使いやすく、デジタル化が進む金融市場において将来的に利用が広がるとされています。





法定通貨現物との1 : 1交換ができるものは厳密には「暗号資産」ではないとされますが、今回は区別しません。
ここで問題になるのが、ステーブルコイン決済をどのブロックチェーン上で行うのかという点です。
ステーブルコインは暗号資産好きな投資家だけでなく、一般の人にも普及していくと考えられます。
したがって、ステーブルコイン決済に採用されれば、そのチェーン上での取引、ひいては取引手数料に使われるネイティブトークン(ex. Suiの場合はSUI)の需要も膨大なものになるはずです。
つまり、ステーブルコイン市場でのシェアを勝ち取れるブロックチェーンこそが、クリプトの覇権を握ると言っても過言ではないわけです。
そして、Suiはこの競争で生き残るための土台を持っています。
Suiが他のチェーンに比べて取引速度が高速であることはもちろん、ドルに連動した主要なステーブルコインの1つであるUSDCにも対応済み。
また、Sui BridgeやWormholeといったブリッジ機能を備えており、他のチェーンとの資金移動も可能。
一強状態とはいかないまでも、ステーブルコイン決済に使われる主要チェーンになり得るのではないでしょうか?



話題の日本円版ステーブルコイン「JPYC」にも早く対応してほしいね!
まとめ
【今後のSuiで注目の3トピック】
- アメリカにおける現物ETFの承認
- Web3ゲーム分野での普及
- ステーブルコイン市場でのシェア獲得
今回紹介したトピックはいずれも、実現にはそれなりの時間がかかるものばかりです。
大勢が決するまで、5年くらいはかかっても全然おかしくないと思います。
一方でブロックチェーンの世界は、古参チェーンがより進化し、新規チェーンがどんどん入ってくるので、これらとの競争も激しくなっていくと言えます。
しかしながら、Suiにはこれらを実現できるだけのポテンシャルを秘めているとも、僕は考えています。
Suiが果たしてこれからブロックチェーンの覇権を握れるのか、それとも数あるルーキーの1つとしてオワコンになってしまうのか、引き続き注目です。



2030年までに全て実現してほSUIですね!