こんにちは、Yohです。
2023年にものすごいブロックチェーンが登場したの、知ってますか??
それがスイ(SUI)。
あのイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)を超える逸材として注目されていて、来たるバブルでの爆上げも期待されています。
今回はこのスイ(SUI)について解説します。
- スイ(SUI)の特徴
- スイ(SUI)の将来性
- スイ(SUI)の買い方
スイ(SUI)は僕が今一番期待しているブロックチェーンです。
スイ(SUI)とは
リブラ(Libra)を受け継ぐスイ(Sui)
引用:Sui
スイ(Sui)はメタ社(旧フェイスブック社)の開発者たちが立ち上げた企業Mysten Labsによって開発されたレイヤー1ブロックチェーンです。
「レイヤー」については以下の記事で解説しています。
CEOはエヴァン・チェン(Evan Cheng)さんで、Meta社(旧Facebook社)だけでなくApple社にも勤めていた凄腕のエンジニアです。
引用:evan.sui | X
もともとメタ社ではリブラ(Libra)と呼ばれる、新しい決済ネットワークのためのブロックチェーンプロジェクトが進められていました。
技術面はすばらしかったものの、世界各国当局による反発が大きく、2022年にこのプロジェクトは中止。
これをMeta社に頼らず自分たちで作ってしまおうと、当時の開発者らによって生まれたのがスイ(Sui)というわけです。
同じような経緯でアプトス(Aptos)というブロックチェーンも生まれています。
スイ(SUI)の特徴
スイ(Sui)の処理速度がケタ違い
スイ(Sui)の大きな特徴の1つが処理速度の高さ。
ブロックチェーンの処理速度を表す指標として、1秒間あたりに処理できる取引数「TPS(Transactions Per Second)」があります。
TPSはイーサリアム(Ethereum)で約13~15、アバランチ(Avalanche)で約6,500、かなり高速とされるソラナ(Solana)でも約50,000ですが、スイ(Sui)は約300,000と圧倒的。
引用:Sui
これはつまり、億単位の人が利用しても十分に処理できるだけの性能を持っていることを意味します。
分散型取引所(DEX)やメタバースなど、巨大なWeb3プロジェクトを展開するためのプラットフォームとして、とても使いやすいブロックチェーンだと言えるでしょう。
スイ(Sui)がここまで高い能力を出せる秘訣は、複数のトランザクションを同時並行で効率的に処理できるから。
スイ(Sui)の並行処理のしくみについては、以下の記事で初心者向けに解説しています。
スイ(Sui)に使われているMove言語で安全性確保
引用:Sui
スイ(Sui)は開発における安全性が高いことも注目です。
通常、イーサリアムのようなレイヤー1では、開発用のプログラミング言語にSolidityという言語がよく使われています。
この言語は柔軟性が高く、開発もしやすい一方、コードに不具合があるとセキュリティが弱くなってしまうという欠点があります。
実際、イーサリアムでは2016年のICO(トークンセール)で大量のETHが不正流出する事件(The DAO事件)が起こっていて、これもSolidityのコードバグが原因だったとされています。
一方、スイ(Sui)では、Metaで開発されていたMove(Sui Move)という言語を使っています。
この言語は、あらかじめコードバグが起こらないような設計になっているため、より安全性が高いものになっています。
SuiのMove言語については、こちらの記事で初心者向けにわかりやすく解説しています。
スイ(SUI)の将来性
スイ(Sui)がDeFi分野で躍進中
2023年にローンチされたばかりのスイ(Sui)ですが、DeFi(分散型金融)の分野ではすでに頭角を現しています。
DeFiLlamaのデータでは、2024年3月1日時点でTVL(預かり資産)と24時間の取引量が12位と10位付近。
引用:DeFiLlama
1月末には一時10位にもランクインしています。
これはすなわちブロックチェーンの需要と信頼度が高いという証拠。
今後スイ(Sui)自体がより認知されてくれば、さらに上位にランクインしてくることが予想されます。
スイ(Sui)のTVLが大きい一因には、取引手数料(ガス代)が非常に安いことに加え、Suiチェーンを利用するのに使うウォレット(SUIなどの資産を入れておくためのお財布)が使いやすいことが挙げられます。
このウォレットの使いやすさを支えているのが、zkLoginというSuiの最新技術です。
zkLoginのしくみについては、以下の記事でわかりやすく解説しています。
スイ(SUI)は有名企業とも提携
ローンチしたてのブロックチェーンが企業やプロジェクト提携するのは難しいですが、スイ(SUI)はここでも結果を出しています。
現在、スイ(SUI)はGREE、電通(日本)やアリババ、テンセント(中国)といった有名企業と提携。
- グリーがMysten Labsと提携、「Sui」のバリデーター参画とWeb3ゲーム開発を計画 | CoinPost
- 電通グループ、ブロックチェーン「Sui」上で、クリエイターエコノミーの形成に向けたプロジェクトを開始 | dentsu
- ミステンラボがアリババクラウドと提携、「Sui(SUI)」のweb3エコシステム開発に向け | あたらしい経済
- ミステンラボがテンセントクラウドと提携、「Sui(SUI)」エコシステム成長に向け | あたらしい経済
大企業はすでにスイ(SUI)の将来性に着目していることがうかがえます。
さらに、2024年4月には超人気SNSであるTikTokの関連企業BytePlusがSuiチェーンを採用。
Web3ゲームやソーシャルFiの分野での活用を考えているとのことで、SuiがWeb3インフラとして重要な役割を果たすことになりそうです。
スイ(SUI)に対応したWeb3デバイスを発表
2024年4月に行われたイベントSui Basecampにて、Mysten LabsはWeb3ゲームに対応したポータブルゲーム機「SuiPlay0x1」を発表。
CoinPostなどの大手メディアでも大きく取り上げられました。
引用:Sui Shakes Up Blockchain Industry at Basecamp 2024 | Sui Foundation
ブロックチェーンがデバイスにまで進出している事例は、今のところソラナ(Saga)のみ。
このような動きからも、Suiが本気でWeb3プラットフォームとしての頂点を狙っていることがわかります。
販売は2025年で、価格は500ドルとの予測。
すでにオンラインでの予約も始まっています。
アメリカの大手投資会社もスイ(SUI)に注目
2024年8月には、アメリカの大手暗号資産投資会社であるGrayscaleがスイ(SUI)の投資信託「Grayscale Sui Trust」の販売を開始。
引用:2024/08/07 Grayscaleのポスト | X
Grayscaleってどんな会社?
2024年1月にアメリカでビットコイン現物ETFが登場して大きな注目を集めましたが、まさしくあれを発行している会社の1つです。
これはつまり、大きな資金を持つ機関投資家(大口投資家)がスイ(SUI)に対して「投資する価値がある」と判断したことを意味します。
今後、スイ(SUI)へさらに多くの資金が流入する可能性が高まったと言えるでしょう。
Grayscaleが単一銘柄で販売しているのはSUIを含めてわずか17銘柄。
暗号資産(仮想通貨)の銘柄は無数にありますが、これで投資対象としての格は、他の銘柄に比べ一段上がったことになります。
ステーブルコイン(USDC)がスイ(Sui)にネイティブ対応
2024年9月には、Circle社が発行するステーブルコインUSDCにSuiがネイティブ対応することが発表。
引用:USDC and CCTP are coming to Sui | Circle
USDCは、米ドル(USD)に価格が連動した暗号資産で、価格が安定していることから「ステーブルコイン(stable coin)」と呼ばれます。
USDに連動したステーブルコインはいくつもありますが、USDCは2024年9月現在で時価総額が6位。
時価総額3位のUSDTと並んでポピュラーなステーブルコインで、CEX・DEX問わず多くの取引所で使われています。
USDCは実際の米ドルを担保として1対1対応で発行されるため、信頼性が高いのも特徴です。
ステーブルコインについての詳しい解説は以下の動画も参考にしてみてください。
これにより、EthereumやSolanaといったUSDCに対応している他のブロックチェーンとの間でも、スムーズに資産が移動できるようになります。
したがって、DeFiなどにおけるユーザービリティが高まるため、Suiに参入する人が今後さらに増えることが予想されますね。
USDCへ対応したことで、他のブロックチェーンとの互換性も確保されたと言えます。
スイ(SUI)の買い方
スイ(SUI)は国内取引所OKJ(旧OKCoinJapan)で買うことができます。
引用:【2023/10/20】 『スイ(SUI)』の取り扱い開始のお知らせ | OKJ
OKJは、SUIをはじめ、2024年9月現在、41種類もの銘柄を扱っている取引所で、これから暗号資産投資を始めたい人にオススメの取引所です。
円建かつ取引所形式でSUIを買えるのはOKJだけです。
OKJでは現在、友達紹介キャンペーンを開催中。
以下のリンクから新規口座開設後、3万円入金するだけでビットコインがもらえます。
口座開設はもちろん無料。
この記事を読んでSUIを買ってみたいと思った方は、ぜひこの機会に口座開設してみてはいかがでしょうか。
まとめ
- SuiはMeta社(旧Facebook)のブロックチェーンプロジェクトLibraの技術をつぐレイヤー1。
- Suiは他のレイヤー1を圧倒する処理能力、リブラで培ったMove言語をかね備えていて、今後のWeb3を担えるポテンシャルがある。
- SuiはルーキーながらDeFiでもすでに頭角を現しており、企業提携や投資信託の登場も進んでいて、将来性が高い。
- SUIを円建てかつ取引所形式で買えるのはOKJだけ。
僕も最近知った銘柄ですが、そのポテンシャルと将来性に驚き、アルトコインにおけるポートフォリオでの比率を一番にしました。
2024年9月時点でスイ(SUI)の価格はまだ1ドル前後。
この記事を読んでスイ(SUI)に将来性を感じたのであれば、バブル相場で「あの頃買っておけば…」とならないうちに、ぜひ投資してみてはいかがでしょうか?
SUIをはじめとする暗号資産は、売買のタイミングによっては損失が出る場合もあります。
取引の際は、自己責任でお願いします。
参考文献
- Sui
- Joichi Ito『Suiの開発者Evan Chengに聞くブロックチェーンの未来 | Joi Ito’s Podcast – 変革への道』 | YouTube
- Sui開発企業CEOが語る、Web3ゲームの課題とSuiの優位性|WebXインタビュー | CoinPost
- Aptos、Sui、Linera—注目のDiem(旧Libra)系L1チェーンを比較|前編 | CoinPost
- Aptos、Sui、Linera—注目のDiem(旧Libra)系L1チェーンを比較|後編 | CoinPost
- Sui、ポータブルゲーム機「SuiPlay0x1」を披露 | CoinPost
- グレースケール、仮想通貨SUIとTAOの投資ファンドを販売開始 | CoinPost
- Grayscale launches new crypto investment trusts for SUI and TAO | The Block
- Crypto Products | Grayscale
- USDC and CCTP are coming to Sui | Circle
- クリプト3.0『【安定】ステーブルコインとは?基本・4種類の仕組み【Terra・UST事件】』 | YouTube
- クリプト3.0『【比較】テザー (USDT)・USDコイン (USDC) とは?仕組み・違いを解説【ステーブルコイン】』 | YouTube
- ソラナ | CoinDesk JAPAN
- 2016年THE DAO事件のハッカー判明か、仮想通貨記者が特定 | CoinPost