こんにちは、Yohです。
2024年9月からSUIの価格上昇が著しく、2025年5月3日(メインネットローンチから2周年!)時点では、約3.44ドル(約500円)をつけています。

引用:TradingView

2024年9月1日時点では約0.8ドルだったので、4倍以上になってます。
一方、この上昇ゆえに、今からSUIを投資目的で買うのはそれなりに勇気がいります。
直近では、トランプ大統領による世界への関税政策で、相場も安定していません。
期待値が高いとはいえ、リスクとリターンを天秤にかけた場合、クリプト初心者がSUIを積極的に買うのは難しいかなという印象です。
しかしながら、Suiを楽しむには、SUIは必要不可欠な存在でもあります。



Suiは使いやすくて利回りも良いって聞いたけど、肝心のSUIは高騰してるみたいだし、参入するのはもう遅いのかな?
そこで今回は、「今からSuiに参入したい初心者がとれる戦略」について考察してみたいと思います。
これからSuiを始めたい初心者がとれる戦略
僕が提案する戦略は、ズバリ「ステーブルコインによる運用」です。
ステーブルコインとは法定通貨に価格が連動した暗号資産(仮想通貨)のことで、有名なものとしては、米ドルに連動したUSDT(Tether社が発行)やUSDC(Circle社が発行)があります。
つまり、買ったSUIをそのまま持つ、あるいは運用するのではなく、すぐにステーブルコインへ交換(スワップ)してしまい、これをSuiチェーン上のDeFiで運用してやるという戦略です。





SuiではUSDCがポピュラーなステーブルコインです。
なぜステーブルコインなのか?
なぜステーブルコインを選ぶかというと、SUIやその他の銘柄と異なり、価格が安定しているからです。
最近では、Sui関連銘柄が数多く存在しています。
特に、Suiが直接関わっている銘柄であるDEEPやWALは、Suiにおけるインフラとして機能するトークンであるため、界隈における期待値も非常に高いです。





ならDEEPやWALに交換すればいいんじゃない!?
…と言いたいところですが、個人的にこれはオススメできません。
というのも、これらは登場から日が浅く(DEEP:2024年10月 / WAL:2025年3月)、時価総額もSUIに比べて小さいため、価格変動(ボラティリティ)があまりにも大きいからです。
あらかじめ銘柄への理解が十分あれば良いのですが、理解が浅いまま投資・運用しようものなら、急落時に握力が持たず、市場の養分にされます。



特に今は突然のトランプ砲が怖すぎる…
対して、USDCのようなステーブルコインで持っていれば、ファンダメンタル(世界における政治・経済情勢)起因の大きな価格変動はおおむね避けられます。
もちろん為替(ドル円)の変動はありますが、それでもSUIやDEEP、WAL(暗号資産全般)に比べれば、リスクはずっと小さいです。
むしろ日本人であれば日本円で資産を持っているのがデフォルトですから、ドルに連動するステーブルコインを持つことは為替リスク対策にもなりえます。
価格変動リスクを最小にしつつ、これをSuiチェーン上で運用することで、高利回りの恩恵もしっかり受けようという算段です🤤
どうやって運用する?
ステーブルコインを使った運用方法の具体例はこうです。
① 国内取引所(OKJ)でSUIを購入する。
② 買ったSUIを直ちにSuiウォレットへ送金する。
③ SUIをCetusなどのDEX(分散型取引所)でUSDCにスワップする。
④ USDCをScallopなどのDeFiプロトコルでレンディングする。





順を追って解説していきます。
① 国内取引所でSUIを購入
まずはSUIを用意します。
これは、国内取引所で扱っている銘柄で、Suiチェーンに対応している銘柄がSUIしかない、という事情によるものです。
SUIを扱っている国内取引所としてはOKJ(旧OKCoinJapan)とBITPOINTがありますが、BITPOINTはSUIの出金に対応していないため、今回はOKJ一択になります。
【参考記事】



あとですぐにUSDCにスワップします。
海外取引所(Bybitなど)であれば、SUI以外のSui関連銘柄も扱っているため、資金を用意するための選択肢が多いと言えます。
しかし2025年2月、日本のApp Storeにおける海外取引所のアプリがインストールができなくなりました。
税制改正の動きに伴い、おそらく今後、海外取引所の締め出しは強まっていくと考えられます。
そのため、海外取引所を経由することは現状オススメしません。



僕はBybitを使っていましたが、これを受けて撤退しました(直後に例のハッキング事件が発生…)。
以前までは、中級者以上であれば海外取引所を選択肢に入れてもよいだろうという考えでしたが、時勢的に厳しいのかなという印象です。
② 買ったSUIを直ちにSuiウォレットへ送金
取引所(OKJ)で買ったSUIをSuiウォレットへ移します。
Suiウォレットについては、Slush(旧Sui Wallet)が使いやすくてオススメです。
【参考記事】
③ SUIをDEX(分散型取引所)でUSDCにスワップ
ウォレットにSUIを準備できたら、Suiチェーン上のDEX(分散型取引所)でUSDCにスワップします。
DEXについては、取引量が大きいCetusがオススメです。



SUIはすべてスワップせず、ガス代(取引手数料)用として0.2~0.5 SUIは残しておきましょう。
【参考記事】
④ USDCをDeFiプロトコルでレンディング
得られたUSDCの運用方法はいくつかありますが、ここでは初心者向けの方法としてレンディング(貸出)を紹介します。
仕組みは銀行と同じで、自分の持っている資産をDeFiプロトコルに預けることで利子をもらうというものです。
レンディングができるプロトコルも複数ありますが、個人的には、預けた資産と同じ銘柄で利子を受け取ることができ、自動複利運用も可能なScallopがシンプルでオススメ。
利回りは日々変動するので一概には言えませんが、現在であれば年利(APY)5%程度で運用可能。
日本でもようやく利上げが進んできましたが、それでも銀行よりはずっと高い利回りで運用ができます。



その他のレンディングプロトコルにはNAVIやSuilendがあります。
Suiに慣れてきたら、利回りや仕組みを比較して、自分にあったプロトコルを使ってみるのもよいでしょう。
【参考記事】
運用時の注意点


ステーブルコイン(USDC)の運用にあたっては、いくつか注意点もあります。
主なポイントを以下に解説します。
デペグ(価格連動解除)の可能性がある
先ほどステーブルコインは法定通貨に連動していると言いましたが、デペグ(価格連動解除)が起こる可能性はゼロではありません。
例えばUSDCであれば、値動きが米ドルに連動しなくなるリスクがあることです。
USDCに関しては、米ドルと1対1対応で発行されているものなので、実際のリスクはかなり低いと思いますが、ステーブルコイン全般のリスクとして覚えておきましょう。
【参考】
- クリプト3.0『【安定】ステーブルコインとは?基本・4種類の仕組み【Terra・UST事件】』 | YouTube
- クリプト3.0『【比較】テザー (USDT)・USDコイン (USDC) とは?仕組み・違いを解説【ステーブルコイン】』 | YouTube
SUIとUSDCのスワップはなるべくタイムラグを作らないようにする
USDCへのスワップを行う場合、SUIを買ってからできるだけ時間を空けないようにすることをオススメします。
というのも、SUIの価格は常に変動していて、為替や株式と比べても変動幅が大きいです。
つまり、時間が経てば立つほど、買った時点での価格との乖離が生まれるリスクが増していきます。
価格が上昇する分には構いませんが、何かの拍子に価格が急落して「USDCにスワップする前に損してた😭」なんてこともありえるので、その日のうちにスワップまでは済ませてしまいましょう。



慌ててしまうと逆に作業ミスが起こるので、自分の可能なペースで大丈夫です。
ハッキングのリスクがある
DeFiプロトコルは、国内取引所のように企業が中央集権的に運営・管理しているわけではありません。
仮にレンディングプロトコルがハッキングされ、結果として顧客の資産が失われた場合、それに対する補償はないということも覚えておきましょう。



Suiチェーンでの事例は今のところ聞いたことがないですが、少なくとも他のチェーンではDeFiプロトコルのハッキングが起きています。
また、個人レベルでも十分な警戒が必要。
基本的なセキュリティ対策を講じて、資産を失うことがないようにしましょう。
- SNSなどで見かけた怪しいリンクは踏まない。
- 怪しいアプリをダウンロードしない。
- フリーWi-Fiに接続しない。
- OSやアプリは都度更新して最新版にしておく。
- シークレット(リカバリー)フレーズはデバイス上に保存しない。
…etc.
Suiへの参入は今からでも間に合う
Suiは登場からまだ2年しか経っていませんが、性能面・安全面で名実ともに実績を積み重ねているブロックチェーンです。
加えて、初心者でも使いやすいプラットフォームであり、依然としてDeFiの利回りも魅力的です。
「最近Sui気になるけど、SUIはもう結構上がっちゃったしな…」という方でも、今回紹介した方法であれば意外と参入しやすいのではないでしょうか?



今回の方法では、Suiを散策するのによく使う操作も一通り体験できるので、経験値稼ぎにもなるはずです。
Suiに興味があるけど、まだ一歩が踏み出せないという方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。