こんにちは、Yohです。
Suiチェーン対応ウォレットの中でも、特に高い人気を誇っていたSui Wallet。
このブログでも、Sui Walletについては以前から紹介しています。
それが先日、大幅にリニューアルしたのはご存知でしょうか?
実は「Slush」という名前に生まれ変わりました。

そこで今回は、Slushの概要とSlushでSuiウォレットを作成する方法を解説します。
…と言っても、単に作り方を解説しても何も面白くないので、この機会に安心・安全にウォレットを作るコツもあわせて解説します。
他のウォレットを作る際にも役立つ知識なので、ぜひ覚えて帰ってください!
- Slushの概要
- SlushでSuiウォレットを安心・安全に作る方法

Suiウォレットの作成方法でここまで解説している人はほとんどいないと思います。お楽しみに!
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Slushの概要
まずはSlushの概要について解説します。
Slush = Sui Wallet + Stashed
始めにSui WalletがSlushにリニューアルしたと言いましたが、正確には少し違います。
もともとSui Walletの他に、StashedというSuiウォレットがあったのですが、この2つが合体してできたのがSlushです。
引用:SlashWallet|X



Sui WalletとStashedは何が違ったの?
Stashedは、Sui Walletとは異なり、アプリではなくWebブラウザ上で機能するウォレットで、アセット(暗号資産・NFT)を請求するためのリンクを作成・共有ができるという特長を持っていました。


Slushに統合されたことで、アプリとしてのSui Walletに、このStaehedの機能が追加された感じです。
【参考記事】
Slushの主な特長
Slushの主な特長は次の4つ。
Mysten Labsが開発
Sui WalletもStashedもMysten Labsが開発していたウォレットなので当然ですが、SlushもMysten Labsが開発したウォレットです。
Mysten LabsはSuiの開発全般を行っている企業。
Suiをよく理解している人達が作ったSui専用ウォレットなので、Suiチェーンで使うには申し分ないと言えます。
Slushはノンカストディアルウォレット
ノンカストディアルウォレットであることもSlushの特長の1つ。



ノンカストディアルって何だったっけ?ワスレタ…
ノンカストディアルウォレットとは、資産に対する管理者権限となる秘密鍵を自分で保管するタイプのウォレットのこと。
企業や組織ではなく、自分自身で資産を管理できるということです。





逆に取引所が秘密鍵を管理しているようなウォレットは「カストディアルウォレット」といいます。
【参考記事】
Sui Walletから受け継いだUI・UX
SlushのUI・UXはSui Walletをベースとしており、相変わらず使いやすいです。




引用:GUIDES|SLUSH


引用:DEFI|SLUSH



青と黒を基調としたカッコいいデザインになりました。
使用感はSui Walletとほぼ同じです。
【参考記事】
Stashedのようにアセット請求リンクが生成可能
SlushではStashedと同様、アセットを請求するための共有リンクを生成できます。


引用:GUIDES|SLUSH



相手にリンクを伝えるだけでアセットの送付ができます。
Slushは有名なハードウェアウォレット(HWW)であるLedgerにも対応しています。
引用:SlashWallet|X
SlushとLedgerの連携方法については、しずくちゃんの動画を参考にしてください。
SlushでSuiウォレットを作る方法
ここからは、SlushでSuiウォレットを作る方法(シードフレーズ版)について解説します。
基本的な流れはSui Walletの時と同じですが、今回はより安心・安全にウォレットを作りたいので、いくつか工夫をほどこします。



一般に解説されているウォレット作成方法と少し手順が異なるので、順番に解説していきます。
アプリをダウンロード
まずはアプリをダウンロード。
公式アプリストアで直接「Slush」と検索するか、Slushの公式サイト経由でアプリストアに飛びましょう。
ここで注意したいのは次の2つです。
- 検索ブラウザ(Google等)から公式サイトに行こうとしない。
…偽サイトに引っかかるリスクあり。 - ダウンロード時は「デベロッパ」や「販売元」を確認する。
…本物のアプリ → 「Mysten Labs」



ダウンロードという行為は意外とリスクと隣り合わせ。
正しい手順で正しいアプリをダウンロードしましょう。
デバイスをオフラインにする
ここで1つ目の工夫を行います。
デバイスにつながっているネット(Wi-Fi・モバイル通信)を全てOFFにしましょう。





なんでいきなりオフラインにするの?
なぜかというと、この後ウォレットのマスターキーとなる「シードフレーズ」をデバイス上で表示したり入力したりするから。
デバイスをオフラインにしておくことで、シードフレーズが外部に漏れるリスクが最小限にできます。



シードフレーズは自分以外の誰かにバレたら即終了なので、外に漏れないよう注意深く扱う必要があります。
シードフレーズを出力してウォレットを作成
デバイスの準備ができたら、Slushアプリを起動。





今回はiOS版を例に解説します。
Googleアカウントなどを利用したzkLogin版も作れますが、今回はシードフレーズ版を作りたいので「More Options」を選択。


新規にウォレットを作るので「Create a passphrase account」をタップ。


すると、ウォレットに対応するシードフレーズが出力されます。
周りに誰もいないことを確認してから、右下の目のマークをタップしてシードフレーズを表示し、紙にメモしましょう。





単語のスペル・順番を書き間違えてないか必ずダブルチェック。
ここで、以下の操作は絶対に行わないようにしてください。
- デバイス内のメモ帳などにシードフレーズをコピペする。
- シードフレーズのスクリーンショットを撮る。
いずれもシードフレーズが外部に流出してしまうリスクが高まる行為です。
シードフレーズがメモできたら、「Next」をタップ。


つづいて生体認証・PINコードを設定します。
「ウォレットのアンロック」と「トランザクションの確認」の2つについて要否を訊いてきますが、どちらもONで良いでしょう。
そのまま「Next」で次へ。


これでウォレットの作成は完了です。


ちなみに、この時点ではまだオフライン状態なのでエラーが出ますが無視でOKです。





ウォレットを作るだけなら3分で終わりますね。
アプリをリセットする
ウォレットの作成自体は終わりましたが、ここで2つ目の工夫に入ります。
アプリのタブ一覧から、一番右端にある人のマーク(設定タブ)を選択。


そのまま下にスクロールすると、「Advanced」というカテゴリー内に「Reset wallet」があるので、これをタップ。


「Reset and remove all data」にチェックを入れて、下の「Reset and remove all data」をタップ。


しばらくすると、初期画面に戻ります。





えっ…待って、リセット!?
今ウォレット作ったばかりだよ?
そう、2つ目の工夫とは「アプリのリセット」です。
これにより、今作ったウォレット情報を一度アプリから削除します。
なぜわざわざこんなことをするのかというと、ゼロからウォレットが復元できるかをテストするため。
アプリの初期状態から再度始め、作ったウォレットが復元できるか確かめることで、
- メモしたシードフレーズが正しいこと
- 不具合なくウォレットが復元できること
の2つが同時にわかるので、万が一の状況にも備えることができます。
これをやらなかったがために大量のSUIをセルフGOXしてしまったケースも実際にあるので、これからSuiチェーンを本格的に触る人は必ずやっておきましょう。



使用前テストを経ているとウォレットに対する信頼感は大きいです。
ウォレットを復元する
では、ウォレットを復元してみましょう。
「More options」をタップ。


「Import existing from passphrase」を選択。


すると、シードフレーズの入力を求められるので、先ほどメモした12個の単語をていねいに入れていきます。
入力できたら「Next」をタップ。


入力したシードフレーズが正しければ、再び生体認証・PINコードの設定画面になります。
「Next」をタップ。


作成したウォレットに再度アクセスできればテスト成功です。





右上に書いてあるウォレットアドレスが作成時と同じはずです。
デバイスをネットに再接続
これ以降、シードフレーズを表示したり入力したりすることはありません。
Wi-Fiやモバイル通信をONにして、デバイスをオンラインに戻しても大丈夫です。





お疲れさまでした!
zkLogin版の場合、ウォレット作成時にWeb2アカウントへのログインが必要となるため、オフラインでの作業はできません。
したがって、本操作はシードフレーズ版でのみ可能です。
「お手軽さ」だけで比べれば、zkLogin版に軍配が上がるでしょう。



クリプトに疎い人でも簡単にウォレットを作れることがzkLoginの強みですからね。



じゃあzkLogin版の方がいいのかな?
ただし、zkLogin版では資産がWeb2アカウントに紐づくことになるので、Web2アカウントの管理が重要となります。
ある意味、GoogleやAppleに資産の生殺与奪を握られているとも言えるので、実質ノンカストディアルウォレットとしては使えなくなる点も注意が必要です。
なお、シードフレーズ版の方がデバイスの機種変更時も今回と全く同じ操作で安心してデータ移行ができます。
長期的に扱うウォレットが必要であれば、始めからシードフレーズ版にしておくことをオススメします。



ウォレットはいくらでも作れるから用途に合わせて作ろう!
まとめ
- Slushは、Sui WalletとStashedの統合版ウォレット。UI・UXは相変わらずバツグン。
- Slushウォレットは3分で簡単に作成可能。
- ウォレット作成時のポイントは、①ネットから切り離した環境を作る、②シードフレーズをデバイスに保存しない、③一度リセットして復元できるか確認する、の3つ。
Slushが登場したことで、Suiウォレットに関してはSlush一択になった感じがします。
今回紹介したウォレット作成のコツについては、Suiウォレットに限らずBitcoinウォレットなど、他のブロックチェーン対応ウォレットを作る時にも役立ちます。
ウォレットは暗号資産管理の要といっても過言ではありません。
この記事をブックマークしておき、またウォレットを作る機会が出てきたら、その際にもう一度読んでみてください。